魚眠洞とナナミ

序文1「K、T、Iへの呼びかけ」

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『なんだよK〜!何?優良大企業に就職したって?
そりゃお前俺と同じ駅弁だけど工学部だからな〜w当然だよ。
俺と違ってひねくれなかったから成績も良いしさ〜w
俺?俺は○○っていう種苗会社に就職したよw
平均年収と平均勤続年数はさぁ〜……え?マジ凄すぎね?お前の所?
あ、俺が雑魚すぎるのかwそりゃそっかw俺、農学部だもんなw
でもなK。俺が雑魚いのは認めるけどさ。
俺は農学部に来たくて来たしお前は工学部に行きたくて行ったんだ。
その「志向」の差によってのみこの差は生じたんだ。そこは分かったとけよw
分かれよ!そこは分かれよ!そうじゃねーと全ての技を使うぞ!お前を倒す為に!
俺はNEETじゃねーんだ!結婚できる程の安定した収入が無くても!
俺は生き抜く(サバイバル)する事に意味があったんだよ!俺の志向の範囲でな!
何?Iちゃんと付き合ってる?結婚する?ああ、すれば良いさ!よろしくやれば良いさ!
よろしくやりまくれよ!やりまくれよ!俺の分まで!
最下層の農林水産業から俺がずっと見守っててやるから!おいK!お前は!
どれだけリア充になっても!俺の仲間だから!お前が俺を「切る」まで!
ずっと友達だろ!俺はそう信じてる!だから幸せになれよ! Iを頼む!俺は……俺は……!
お前に負けたわけじゃねェんだよォ!!!』


『ようT!近所のマクドナルドでよく会うな!
何?Sちゃんと付き合ってる?ちくしょー俺、小学の頃Sちゃん好きだったのになーw
してやられたぜ!何?Sちゃんからメール?
「混浴に入っても良いか」ってわざわざ許しを請うてるって?
お前愛されてるよなーw萌え萌えじゃねーかw
やっぱ人間アレだね。努力の成果や才能の成果より好きな人がいればそれで万々歳だよね。
俺はお前らが好きだよwて、え?お前も就職決まったって?あーそりゃ
法学部で実学だからなー。文系実学リア充は強いわなーwそれくらい俺でも
知ってるよw本当はお前なんか東大に行って蟻を見るような目で見るつもりだったんだぜ俺w
それがなんだよ。立場逆じゃん。あっはは……。
俺は自虐的にしか笑えない人間になった……。
その席は俺の席だよ!!!畜生!院ロンダ専攻ロンダで!もう一回勝負だ!
K!T!俺はお前らには絶対負けねえ!それと女じゃない方のI!
お前の地位までなんとしても這い上がってやる!その時は!
一緒に酒でも飲もうぜ!また昔みたいに笑いあおうぜ!
俺はその時楽しみでしかたが無いんだ!ギャーハハハハハハハハ!!!』


『勉強するよI。どうやらお前に勝てなくなった今でもそういう地道な道しか
俺には無いらしい。泥臭い人生だぜ』

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